ミュンヘンの南ドイツ・ライアー・オーケストラの練習があり、
いつものように、インターネットで予約をしました。
夜行列車は、フランスからスイスを通り、ドイツに入ります。
国境で車掌さんが変り、言語も態度も様子も変ります。
優しい人だったり、がっつい人だったり、無表情無感情な人だったり。。
今回も普通寝台なので、6人部屋でした。
日本と同じような型で、向かい合わせの長椅子になっており、
真ん中の壁だけを倒して、ベッドにします。
夜は、内側からカギをかけ、眠りにつきます。
私はいつも、楽器を長椅子の下にしまい、
盗まれないように紐で柱に結わえておくので、
一番下のベッドを選びます。
洗面所に行く時には、同じ部屋の人に
見張りを頼んでおきます。
さて、この日私は、大失態をしてしまいました。
電車に乗って見回してみると、
6人用寝台は、
オ~!なんと全員男性だけ。
5人男性、女は私が1人。
男性たちも。。。という感じ。
この雰囲気。。まず過ぎる。。
日本人の私、がんばれ!
インターネットで予約した時、
女性専用寝台希望のボタンを押すのを忘れてしまった。。!
カーテンもないので、着替えも丸見えです。
そこで、車掌さんに席を変えてもらおうと、
車掌室まで、ノコノコと出かけて行きました。
神さま~、優しい車掌さんでありますように。。
しかし、席を変えてもらおうと思いついた時には、
スイスに入っていたのを忘れていたのです。
しかもこの車掌さん、フランス語が通じない。。
四苦八苦。
思いつくドイツ語を。。
イッヒ。。メヒテ。。セキ。。ヴェクセルン、ビッテ!
大事なところが日本語じゃん?
「セキ」って、ドイツ語でなんていうの?
「プラッツ」に変えても通じない。。
ヒュンフ・マスキュラン、ビッテ!
あの。。5人の男性、お願いします。。
そういう意味じゃないって。。
車掌さん。。分かってちょうだい。
いかつい顔で私を見ている車掌さんに、
ひどくメゲてしまい、私は諦めて退散したのでした。
内側から鍵をかけるし、
一番下なので、全部丸見えで、
怖くて良く眠れませんでした。
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