ボン・ジュール
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ランベール甲斐 あきよ
Akiyo Lambert-Kai
 東京・熊本育ち。パリに20年余り在住。音楽教室を開いて40年、音楽療法などを取り入れて15年経ちました。
 日本では、東京杉並区でレッスンやセッションをしています。
 ライアーは、ミュンヘンにある南ドイツ・ライアー・オーケストラ、第2パート・リーダーでした。
 国立音楽大学教育科、パリ・エコール・ノルマル音楽学校の声楽演奏科を卒業。のちソルボンヌ‐パリ・デカルト第5医科大学卒業後、学会会員として認定され、フランス国家登録音楽療法士となりました。
 2021年、公認心理師合格、資格申請中。
 
 保護ネコ2匹と同居。かえるのピクルスが大好きな再×2独身⤵です。   
 納豆、バナナ、ワカメ、米粉パンが大好物。最近は、水泳にはまってカエルのように泳いでいます。
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PiaScore ライアー楽譜です。
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看護学生雑誌8月号の執筆+挿し絵

このたび、日本赤十字秋田看護大学の准教授であり、
私のところでライアーを弾いていらっしゃる、

酒井志保さんのご紹介により、

看護学生のための学習誌、クリニカルスタディーClinical Studyの7月号の

「看護+αのお仕事」というページに文章を掲載させていただきました。

この雑誌は、看護学校の生徒さんのための雑誌で、
実習や国家試験対策の専門月刊誌です。

今回は、芸術療法について。

担当して下さった、高橋七彩さん。
スタッフさん一同、
私の頭でも分かるように、かみ砕いて説明して下さったり、
手厚く、献身的に対応して下さいました。

何度も校正、スタッフさんの忍耐強さには、脱帽です。

そして芸術療法らしいエピソードになったらいいななどと思い、
馬療法(エキテラピー)の様子の挿し絵までも入れていただきました。

しかし、途中、日本で知られる馬療法は、
アニマル・セラピーというカテゴリーに入るのではないか、
という議論になりました。

この議論は、大変興味深く、学びの多いものでした。

実は私は、アニマル・セラピーという、
療法名をあまり知らずにいました。

アニマル・セラピーは、
緩和ケアや老人施設に、イヌやネコがいて、
面倒をみたり、抱っこして、
癒しを求めるものだ、という認識でした。

なるほど。。


馬と人の関係は、
フランスに限らず、ヨーロッパでの歴史が長く、

現在でも、ウィーンの馬術学校では、
馬と人が、音楽に合わせて、
ダンスを見せてくれる劇場(馬場)もあります。

私は、馬は自然発生的に療法として扱われ、
またひとつの「アート」として捉えていたのです。

フランスの芸術療法としての馬療法は、
乗馬の前に、のびのびとした馬の様子を見学、観察します。
ここでうまくいけば、子供、療法士、馬の、
3つの関係性が出来上がり、療法が始まります。

馬に乗るためには、馬に絶対的な「信頼」を持ち、
背の高い馬の背中に身体を密着させ、
自分の身体全体を馬に預けなくてはいけません。

そして

馬の一定のリズムにのせ、
自分の身体と心を馬に合わせていくことを目的とします。

また下馬した後は、馬の世話をすること。。
身体をブラシですいてあげ、
実際に大きな動物にやさしく触る。。
そして心をつかうことを目的とします。

そしてここで一番大切なことは、
ヨーロッパの心理学の要素が入っていることです。

ヴントの動物との関わり合いの中での実験を経て、
フロイトの考え方を汲み、
エキテラピーとして、取り入れているのだと私は思います。


実際に子供たちが、自分よりも、成人よりも、
はるかに大きく、馬力のある馬に反応する姿を見ると、

子供たちが、大きなものが動くことに感動する中で、
子供自身の中にある、なんらかの恐怖を克服し、
または慣れていき、
強い心を自然に育てていく様子が見られます。

それはまさに、芸術的と感じざるを得ないのだと思います。

アニマル・セラピーという療法が、
この馬療法と似たような目的があるのでしたら、
ポツンと独立してしまっているのは、少し寂しい気がします。

心理学は、動物をつかった実験から始まり、今に至っています。
動物の心理を読みとり、それを人間に当てはめてきたことが、
心理学のはじまりです。

高橋さんに、こういった事情へのご理解いただき、
馬療法を芸術療法のひとつとして捉えていただきました。

そして芸術療法としての記事でしたので、
その様子を挿し絵にしたものを、
無理して入れていただきました。

入れていただいた理由は、芸術療法は、

「上手な」「作品」ではない、

「誰でも」「創造できる」もの。。ということです。


ここからは、私の考えなのですが、

日本でも、馬療法の根本的な心理学的な考えを
アニマル・セラピーの中に反映させていけば、
ポツンと独立したカテゴリーではなくなるのではないか、
芸術療法のひとつになるのではないか、と思いました。


Cette fois-ci j’ai écris une petite colonne du thème de l’Art-Thérapie dont la présentation de l’équithérapie en France dans un journal mensuel pour l’étude de l’infermier. C’était difficile à trouver des mots exactes et expressions pour la phrase car je travaille toujours avec les notes de musique. Le staff a corrigé tout ca plusieurs fois avec de la patience et du dévoument.

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