この週末、音楽療法のミックスメソッドの講習がありました。
今回のように、現場で療法をおこなっている人と
研究発表をする人と
一緒に集まると言うのは、とても良いものです。
ミックスメソッドというと、
私のいたフランスやスイス、いわゆる西欧の児童施設では、
毎週1~2回、会議があります。
必ず、所長、事務員、精神科医師、保健士、
心理学者、クラス担当、教化担当、そしてさまざまな療法士たち。。
とにかく全員参加するのが義務となっています。
ひとりひとりの子供に対して、いろいろな見方ができます。
そして1週間の間にあった問題、解明、所見、
そして将来の方向性を決めます。
こういった会議は、とても大切に扱われるので、
ミックスメソッドのようなひとつの研究方法は、
アンケート的に終るのではなく、
それによって『生きたカルテ、書類』を作ることができるのです。
聴きながら、パリ大卒業試験の口頭試問を思い出してしまいました。
自分の論文について作ったパワーポイント画面を映して、
用意した紙を見てもらいながら解説していきます。
私のは、なんちゃってフランス語なので、
解説後の試験官や聴衆からの質疑応答が理解できず、
かなり辛かったのを覚えています。
言葉が分からなくて、何度も聴き直してしまったりして、
とうとう1人の試験官が、アキヨ猿にも分かる?!
ような単語で親切に仏仏訳をしてくれました。
身体中震え、息も絶え絶え、心臓が鼻から出そうなくらい
恥ずかしかったです。
でもなんとか学位もらえました。。良かったです。
3回受験してやっと入学できたので、
まあ全部で5年かかっちゃった。。です。
日本のこうした学会での発表は、
全体的にとてもおとなしいと思います。
そして質問がある場合は、
大変、的を得た良い質問が多いと感じます。
さまざまな人種が混ざり合ったグループと
日本の日本人を中心とした文化のグループとは、
やはり質問も討論も内容的に違います。
こうした自分の経験が、療法に限らず、
人のさまざまな考え方や習慣への理解につながっていけば良いな、
と思いました。
川沿いの桜の花びらの降る下を歩くと夢のようで、
桜酔い気分になりました。
音楽療法ミックスメソッドの講習
2016.04.11