ボン・ジュール
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ランベール甲斐 あきよ
Akiyo Lambert-Kai
 東京・熊本育ち。パリに20年余り在住。音楽教室を開いて40年、音楽療法などを取り入れて15年経ちました。
 日本では、東京杉並区でレッスンやセッションをしています。
 ライアーは、ミュンヘンにある南ドイツ・ライアー・オーケストラ、第2パート・リーダーでした。
 国立音楽大学教育科、パリ・エコール・ノルマル音楽学校の声楽演奏科を卒業。のちソルボンヌ‐パリ・デカルト第5医科大学卒業後、学会会員として認定され、フランス国家登録音楽療法士となりました。
 2021年、公認心理師合格、資格申請中。
 
 保護ネコ2匹と同居。かえるのピクルスが大好きな再×2独身⤵です。   
 納豆、バナナ、ワカメ、米粉パンが大好物。最近は、水泳にはまってカエルのように泳いでいます。
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PiaScore ライアー楽譜です。
ホームページはここから:「ライアー教室・音楽カウンセリング・宮廷ダンス」

イタリア・ルネサンス・ダンス⑤

雨。。なんだか喉がカスカスして、咳ばかり出ます。
身体が痛くて、ヨタヨタ歩いていたら、
家から10分離れた駅までの道が分からなくなって迷ってしまい、
30分もメトロを探してしました。。
私、だいじょうぶか~?
6日間続いたセミナーも最終日となりました。
昔は、武士(騎士)でも一般人でも、
戦いの時は、兵士となり、男性にとってのダンスは、
武のための身体づくりでもあり、楽しみでもあったのだと思います。
それが少しずつ貴族のダンスになっていったようです。
そして女性は、カローゾの改訂版の教本の題名にもあるように、
女性の品格をダンスの中に求めています。
ルネサンス・ダンスは、
音をさせないで動作することが大切なダンスです。
すり足は、とても大切な足運びのテクニックのひとつです。
武道の中でも、特に弓道に似ているなと思います。
パヴァーヌにしても、音を立てて歩きません。
すり足や音を立てないで歩く事とは全く反対の動き、
飛んで両足ケンケンするグロッポ、
ソットピエーデなど、足を投げ出したり、
フロレッテに入る時に、シャンジュマンのような足運びが入ったり、
タップを踏むような早い足の動きが多くあります。
これはよく見ると、馬の足の動きに似ているなあ。。と思いました。
この静と動が上手に組み合わさって、8小節ずつで、
ひとつのパターンのダンスが出来上がっています。
16小節のパターンのヴァリエーションもあり、
5小節目と9小節目が、左右対の動きになっており、
音楽の旋律の中で、数が数えにくく、覚えるのが大変でした。
皆がざわめいたし、時間もなかったため、
とうとうこの部分は、却下となりました。。。残念。。
100年ずつで、踊り方に違いがあるように、
15世紀と16世紀は、挨拶の仕方にも違いがあります。
最後の日の最後の曲で、相手役に挨拶(レヴェランツァ)をした時、
ほっとして思わず頭を下げて、日本人特有の挨拶をしてしまいました。
それを見たブルーナは、音楽の最後の音が消える前に、
「そりゃ、ないっしょ~~!!」と間髪入れずに言ってきました。^^;
怒られると怒られるほど、もっと頭を下げてしまい、
自分は、日本民族なんだなあ。。と強く感じました。。。^^+
でもものすごく楽しかったし、学ぶことがたくさんありました。
感謝です。^^


今回は、5回に分けて、イタリア・ルネサンス・ダンスのことを
ブログにしてみました。
マニアックな内容も多くあったと思いますが、
こんな世界もあるんだあ。。と心のどこかに閉まっておいてみて下さい。
イタリアは、ピザやスパゲッティーも最高ですが、
このきらびやかなトスカーナを中心にした文化は、
数学的でエステティックな感覚に対して敏感で、
その歴史の古さと豊かさに感動するばかりです。
そして15世紀、16世紀には、発明された印刷という技術によって、
本が出版され、現在私たちがそれを読み解きながら、
音楽を楽しめる。。そんな驚きの中で至福な時を過ごせて、
本当にしあわせです。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
それでは
チャオ!

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